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「語り部」講座 開催

投稿日時:2009/03/20(金) 08:52

50年近く四日市公害と向き合う沢井余志郎さん(80)が「見たまま、聞いたまま、思ったまま」の経験を伝える四日市公害語り部 講座が、4月から始まる。ぜんそくに苦しんだ患者らの多くが他界した今、沢井さんは「患者さんに接して続けてきた公害記録は、自らに託された『遺言』と思 う。自分の言葉で飾らずに話したい」と話す。(朝日新聞より)

沢井余志郎さんとは、市民塾が活動をはじめた頃よりのつきあいですが、その精力的な活動と生きざまにずいぶんと感銘を受け、自分にできることをお手伝いしてきました。市民学校が9回の連続講座として行われ、大きな成果を得ることができ、市民塾も次なる段階に進もうとしています。四日市公害が現在の公害対策の原点なのだが、「語り部」として活躍されている方は、沢井さんをふくめて、3人しかいません。このままでは、四日市公害の教訓が風化してしまいます。
そんな中で、沢井さんが主に小学生を対象に行ってきた「語り部」の育成を思い立ったそうです。
「四日市公害にかかわってきた人がいなくなってきた。公害の歴史、患者さんの証言、四日市特有の運動を記憶してもらいたい」と取材に答えています。

講座は4月8日から6月までの連続6回。各月の第2、第4水曜日の午後6時から2時間。四日市市諏訪町の市総合会館で。各回参加自由、無料。申し込み、問い合わせは市職員労働組合連合会(059・354・8268)。

第8回講座 産業廃棄物問題

投稿日時:2009/02/15(日) 16:11

 
産業廃棄物問題
~その発生と責任を問う~
粟屋かよ子(四日市大学)

 はじめに、四日市大矢知・平津地域の産業廃棄物不法投棄事件の経緯を豊富な資料から、わかりやすく講義して頂きました。
 なぜ、許可外の不法投棄が159万立方メートルもなされたのか、本当に信じられないようなことが重なり、放置され、日本一となる不法投棄の量となったのでした。前回の講座で、米屋氏が「行政公害」ということを指摘されていましたが、今回もまさしくそれがあてはまるような事例でした。
 このとてつもない量の不法投棄の山の中に、いったい何が埋もれているのか、いまもってわからないという状況は、行政の責任で何としても解決しなければならないと思いました。
 それにしても、ここまでのいきさつを聞いていると、行政の調査結果は、住民よりも企業よりであるということ、その結果にお墨付きを与える御用学者が存在するという構図は、四日市公害以来、変わっていないということを改めて強く感じました。
 市民の監視の目が弱ければ、何でもありの状況に、いつでも陥ってしまう危険性が潜んでいます。そうならないために、市民は、学びつづける必要があるのだと強く思いました。

企業公害と行政公害 第7回講座より

投稿日時:2009/01/31(土) 07:24

 第7回講座では、「四日市ガス化溶融炉」建築反対運動の中からみえた三重県の一般廃棄物処理製作の問題点を米屋倍夫さんが元化学技術担当者の経験を生かして講演して頂きました。
 この四日市ガス化溶融炉施設は、ダイオキシン発生を規制した新法によって建設が進められたのですが、「既存施設は、すでにダイオキシン規制をクリアしており、この施設は必要のないもの、運転しなくてもいいものであった。まさしく行政公害であった。」と訴えられました。
 「行政公害」という言葉を新鮮な気持ちで聞くと共に、いわゆる四日市公害がひどかった頃の行政の姿勢も「行政公害」と言っていいものだあったなあと感じました。
 その他にも爆発死傷事故を起こしたRDF発電所の問題を取り上げ、「企業のために行政が仕事をした。」と鋭く批判をされました。これからは、「ライフサイクルアセスメント」という視点で環境政策を考える必要性を唱えられていました。
 最後に総合的提言として以下を上げられました。

☆行政は情報公開を拡充せよ(計画の早期段階よりの公開、自治会長への説明を住民説明済みとしない、議会提出資料の原則としての一般公開)

☆行政は審議会を改革せよ(市民代表専門家を必ず加える、学者は審議事項に関わる企業、団体に柵のない人物を情報公開の下に選出、継続的及び長期の起用を控える)

☆役職公務員は方の原点(市民に奉仕する公僕)に立ち戻れ
 行政公害の根絶(企業よりの姿勢を市民よりに)

☆行政は「ライフサイクルアセスメント(ISO14040)による諸施策の環境面での整合性に心がけよ

☆市民は行政監視を強化せよ。同時に、自治会の民主化と住民自治に心がけよ。
 行政は末端行政事務の自治会依存を見直せ。

第6回講座「現代の公害」

投稿日時:2008/12/07(日) 09:10

 第6回の講座は、「廃棄物処分場問題全国ネットワーク」「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」の吉川三津子先生をお迎えしました。ガス化溶融炉、RDF、フェロシルトなどの問題で、三重県、四日市市とも関わりが深いというお話しから始まりました。
 「次世代にいい環境を残していきたい」、という思いで幅広く活躍されている先生の人柄と熱い語りで、多くのことを学ぶことができました。特に、石原産業のフェロシルト問題の他にも鉄鋼スラグ問題や偽堆肥問題のように、廃棄物をリサイクルと銘打ち、不法投棄するという実態が増えていることに驚かされました。
 住民運動にもふれられ、「住民運動は、自分の五感を大切にし、いやのものはいやというところから始まる」「地元の問題は、地元の人間がやらなければ解決の道筋は見えてこない」など、これまでの活動の経験から、住民運動がなかなか盛り上がらない四日市市民へのエールを送っていただきました。 

公害患者は今

投稿日時:2008/10/29(水) 20:57

 四日市公害裁判原告の野田之一さん、磯津元漁師の患者である石田由忠さん、「四日市公害患者と家族の会」事務局長の塚田盛久さんを招いて、昔の話や現在残された課題などについて話を伺いました。
 ぜんそくの苦しみだけではなく、周りの人たちの無理解による言葉や態度にも苦しめられてきたことが、聞いている人の心にしっかりと届いたように思います。しかし、これらの思いをどれだけの人が知っているのでしょうか。500人近くいる患者さんたちの中でも、こういう場にきて、話ができる人は本当に少ないのです。患者さんの思いを大切に受け止めることができる四日市になったとき本当に公害を克服したと言えるのではないでしょうか。
 『語り部』の必要性を強く感じるとともに、四日市ぜんそくをどう語り継いでいくのかという大きな課題を野田さんたちから突きつけられたような気がしました。
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